『アウトプット勉強法』という本を手に入れて読み始めたので、さっそくアウトプットしてみようと思います。
最初は単なるメモみたいになるかもしれないけど、しないよりマシということで。
今日は、読み始めていきなり「お、なるほど」と思わされた「投資」と「保険」という考え方について。
勉強するということは自分の将来への「投資」だという考え方があります。
つまり、今の自分が勉強のために時間やお金を費やすことは、将来それに報いるだけの見返りを期待してのことだということです。
では、どんな勉強でもいいのか。
「いつかどこかで役に立つかもしれない」
「機会がきた時にそれをやっていなければみすみすその機会を逃すかもしれな
このような考え方をするならば、どんな勉強でもやらないよりはとりあえずやっておいた方がいいことになりそうです。
しかし、ここの考えには現実性、もしくはより限定して言えば、効率性という観点が欠けています。
時間やお金という限られたリソースを本当にその勉強に投入するべきなのか、という検討が抜け落ちているのです。
この点を指摘するために使われている比喩が、「投資」と「保険」の違いです。
「投資」が「確実にリターンをもたらす」、あるいは少なくとも一定のリターンが期待できるものであるのに対して、「保険」が適用され、保険金が支払われることは、保険加入者の中の割合で言って非常に小さなものです。
リターンが大いに期待できる場合とほとんど期待できない場合では前者の場合の方がより強く動機づけがなされるのが人情というものなので、「投資」として勉強をするというのであれば、「保険」になってしまわないようにしなければなりません。
また、著者は、保険をかけることを「『最悪の事態に備える』という後ろ向きの行為」(16頁)としています。
これは、言い換えるならば、最低限のものを確保する思考だと言えるでしょう。
もちろんこれはこれで意味のないことではなく、だからこそ「保険」のビジネスも成立しているわけですが、やはり動機づけという面からすれば、これよりもよいものがあります。
ここではそれが「投資」ということになりますが、勉強や仕事ということにより引きつけて言うならば、それは高い理想を掲げて取り組むことになるでしょう。
最低限のラインだけを考えてする勉強と、高い理想を目指してする勉強では、そこから得られる成果に大きな差が生まれることは明白でしょう。
現代では、本やインターネット上の情報など、学ぼうと思えば学べることは膨大にあります。
しかし、そのすべてが自分の人生で役に立つものであるなどということはありません。
さらに、多くの人にとって有用なものであるとしても、「自分」の役に立つとは限らないのです。
その上に、自分の投入できるリソースが有限なのですから、学ぶべきなのは、本当に自分の役に立つことだけだと言ってよいでしょう。
ここでの「役に立つ」ということは、本書では「アウトプット」とされています。
それはもちろん、社会人として仕事で「役に立てる」ことを念頭においているためですが、同時に、「持っているだけで役に立つ」という考え方を否定しているというように読むこともできるでしょう。
まあ、どちらも同じことと言ってもいいのかもしれませんが、少なくとも、「役に立つ」という表現では曖昧だった部分が、「アウトプット」という表現によって明確になってはいると思います。
さて、今日はこんなふうに「アウトプット」してみましたが…
なんだか固い上にオチがない文章になってしまいました。
まあ、その辺りは気にしないでいきたいと思います。
こんな風に書いてみて、さっそく気になってきたことが。
とりあえず今はこのブログを「アウトプット」の場にしてみましたが、ここに書くことが何になるのか?ということ。
書くことで本の内容が身に付くとか、文章を書く練習になるとか、色々な意味はあると思います。
ただ、その先はというと…?
ここで書くような文章の練習がどこに生きてくるのか?
これは「保険」の考え方になってはいないか?
そんなことを言い出すと、何でもいきなり練習なしで本番に挑むことにもなりそうですが。
だいたい、初日からしてそんなことを言っても始まらないので、この本を気に入ったということだけでしばらく続けてみようかと思います。
ちょうど次の項が「『続かない勉強』は『必要ない勉強』と見切る」ということなので、明日も引き続きこんなことを考えつつ読んで、何か書ければいいかな、と思います。
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